男性が着る礼装はいくつかの種類があり
新郎が結婚式で着用する礼装は三種類に分けられます。
結婚式は基本的に主賓や主役が、正礼装・準礼装
そしてゲストが略礼装を着るのが一般的なルールになっています。
⑴正礼装
ドレスルールにおける正礼装は、昼がモーニングで夜がテイルコートを指します。
ではモーニングとは一体どんな正礼装なのでしょうか。
モーニングとは名前の通り、夜間に着用されない昼の礼装のことを言います。
第一ボタンから裾にかけて切ったようなラインから「カット・アウェイ・フロックコート」とも呼ばれ、
パンツはグレーの縞模様のコールパンツが正統派になります。
19世紀中頃から、昼間の正礼装として制定されたのですが、フォーマル度が高く
結婚式ではお父さん貸衣装として着用する場合、宮中に参内する際に着用するぐらいになりました。
新郎が着用する例はほとんどないそうです。
ではテイルコートはどんなものなのでしょうか。
テイルコートは燕尾服、よく執事などがきているのを漫画などで見かけますが、それと同じもので、
前身頃が短く切れ込みが入っているデザインで、後ろはツバメの尾のように長いのが特徴です。
そのため、燕だけにテイルコートと呼ばれています。
ジャケットとパンツ以外は白でまとめるのがルールで、白い蝶ネクタイを使うことから、
ホワイトタイとも呼ばれるそうです。
現在はオーケストラの指揮者が、コンサートで着用しています。
⑵準礼装
準礼装にはディレクターズスーツとタキシードがあります。
時代的に先ほどの正礼装はあまり着用する方はいないようです。
この準礼装は20世紀に確率されたそうです。
昼はディレクターズスーツで夜はタキシードとなっています。
ではディレクターズスーツとは一体どのような特徴があるのでしょうか。
ディレクターズスーツは第二次世界大戦前に欧米で流行し
た執務服です。
1990年代始めになると普通のブラックスーツの上着にプラスしてベ
ストを着用するようになりました。
またパンツはコールパンツと呼ばれる縞の入ったグレーのパンツを履くようになったのです。
モーニングより敷居が低いので日本では割と一般的です。
一方で、海外のウェディングではあまり見かけないようです。
タキシードはどうでしょうか。
本来は昼のディレクターズスーツに対し、夜はタキシードとなっていましたが、
現在では昼に着ていても全く問題はないそうなので、時代は変わるなと印象を受けました。
タキシードは襟がサテン生地になっており、黒の蝶ネクタイなどが大きな特徴の一つです。
現代でルールが緩和されたことにより、一部のルールを残してこちらは好きなように着ていいということがわかりました。
⑶略礼装
略礼装とは、ゲストなどが着用するブラックスーツを指します。
日本では葬式など云々で、問題になってしまいますが、
海外ではブラックタイ×ブラックスーツは立派な婚礼衣装になります。
日本は決まりごとやしきたりなどが多くありますが、黒のネクタイ=葬式用は間違ったことなのです。
かといって黒のネクタイを締めていったら、以前からそういったしきたりがあるように、年配の方から小言を言われたら嫌な気持ちになりますよね。
そこでオススメされているのが、全体にエレガンスを持たせて素材をニットタイプなどに変えた黒のネクタイがオススメされています。
黒のネクタイを堂々と締めてもいいのです。
海外ではほとんどの方が、黒のネクタイを締めています。
これは国際的マナー上全く問題がないのだということを知っておいてください。
もし、友人が海外の方だったり、もしくは国際結婚で海外で挙式をあげた時、、、
黒のネクタイで行くのがマナーとしていいことなのでその機会があったらそうしてください。
海外と日本ではまた違った衣装を選ぶことや決まりがわかりました。
日本はタキシードがほとんどです。
なぜ、多くの人はタキシードを選ぶのでしょうか。
大きな理由の一つとして、結婚式という儀礼がカジュアルになったからなのだそうです。
カジュアル化になったことで、これを着なきゃいけないという細かい決まりは姿を消し、
ルールの多い正礼装ではなく、手軽に楽しむことができるタキシードが一般的に広がったのではないでしょうか。
また、セレブのレッドカーペット関係や雑誌などの紹介ページでもタキシードを着る方が多く
セレブにとってもタキシードは一張羅であることから人々の目に止まり、
一般にも広まっていったという印象も強いです。
色々な方向から影響を受け、姿形を変えていきました。
このように、礼装は花嫁衣裳と同様、時代の流れとともにかわって行きました。
人々の考え方が代わり、今の姿へと定着していったのです。
今回は新郎サイドでお話させていただきました。
新郎の装いや小物もそれぞれ使い方がかわってきますので、マナーと一緒に礼装選びも考えてみてください。
新郎の皆様の参考にも慣れていたら幸いです。
また、新郎サイドでの話を出しますので、その時はぜひご覧ください。
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