結婚式に出る料理と行ったら、ほとんどがフランス料理が出ているのがほとんどです。

和食とはまた違った味わいで、その食べるマナーも違ってきます。

フランス料理の大きな特徴といえば、色とりどりの鮮やかなお料理とコースが思いつきます。

お料理の鮮やかさはテーブルの上で映えますよね。

今回はフランス料理を中心としたお話をさせていただきます。

 

中世の料理はヨーロッパ共通でした。

食材を石で焼いて、大皿に盛りつけたりしてそれを手づかみで食べていました。

今のフランス料理とは形が全然違いとてもシンプルに作られていました。

とても単純な料理方法で、その証拠が当時のヴァロワ朝の宮廷料理人ギヨーム・ティレルの著作によって分かります。

(※ヴァロア朝=1328年から1589年まで続いた中世フランス王朝)

現在のフランス料理の原型の形は、ルネサンス期に当時のフランス王であるアンリ二世に輿入れしたカトリーヌ・メディシスと彼女のイタリア系の専属料理人によってもたらされたという説になっているが文献での発見はないようです。

(※ルネサンス=ギリシア、ローマなどの古典古代である文化を復興しようという文化運動があった時代)

学者の意見は割れており、カトリーヌ達が影響を与えたという意見と17世紀に変化が始まったという意見がある。

ただイタリア料理から影響を受けたことは、否定されていない。

その時代から変化をしたフランス料理は、今となっては普通のことであるフォークとナイフで食事をすることが出来上がりました。

その後、フランス料理はロシアやドイツに広まりその国の宮廷に広まることとなったのです。

ですが、その時代革命が起きたことにより、当時の宮廷料理人たちは宮廷から職を追われてしまいました。

そして、職を追われた料理人たちが街角でレストランを開いたところから庶民達のの口に入るようになりました。

19世紀に入り、今でいうフランス料理の出てくる順番ですが、この時から変化をしていきました。

当時は多くの料理を同時に出していましたが、それを改め一品づつ食卓に運ぶ方式に変えたのです。

1970年代の日本の懐石料理の要素を取り入れ、さらっとしたソースや新鮮な素材を生かした新しい料理を作っていきました。

時代を経ていく中で現代のフランス料理の形へと変化を遂げていったのです。

 

フランス料理が日本に渡ってきたのは、明治維新の時に行われました。

日本国外の来賓に対してその接待としてフランス料理が1873年から使用されるようになりました。

フランス料理は時代の中で形を変えていき、コースでは料理のでる順番が決まるようになりました。

コース料理は、オードブル・スープ・魚料理・肉料理・サラダ・チーズ・デザートの順番で出されます。

時系列で食べているフランス人は機内食でも同じように食べます。

日本人は食卓に一斉に並んで食べるのがほとんどなので、あまりコースになれません。

 

フランス料理と行っても、一つではありません。

各地方でもフランス料理はあり、使っている食材や味付けも変わってきます。

プロヴァンス料理

南イタリア料理やカタルーニャ料理(※スペイン)と同じく、トマト・オリーブオイル・オリーブを使う料理が多い。

地中海に面した町では魚料理も多く、ごく一部の地域のみに伝わる伝統料理があるそうです。

※アイオリソースと呼ばれるソースも特徴の一つ。

(※アイオリソース=にんにく、卵黄、オリーブ油、レモン汁、塩、胡椒からなるソース)

バスク料理

トマトの使用量がプロヴァンスと一緒で多いです。

エスプレットという唐辛子も多く使用されます。

カタルーニャ料理と他のスペイン料理との共通点が多いのが特徴。

ラングドック料理

フォアグラの生産が盛んな地方で、ガチョウ料理が多い。

ヤマドリタケやアルマニャックなどが用いられます。

※カスレが有名です。

(※カスレ=西部の豆料理で肉、白インゲンマメをカソールという土鍋に入れ長時間煮込んで作る豆料理。シチューみたいなもの)

アルザス料理

ドイツの文化圏と重なるので、ドイツ料理との共通点が多いのが特徴です。

ググロフやシュークルートなど。(ググロフ=菓子。日曜日の朝に焼くパン)(シュークルート=キャベツの漬物)

ピカルディー料理

ベルギー料理の影響を受けている地方になります。

※アンディーヴのグラタンなど共通するメニューがあり、ビールやジャガイモも用いられます。

(※アンディーヴ=キク科の野菜でサラダなどに使われる)

ノルマンディー料理

子羊の肉が名物で、シードルや※カルヴァドスの産地です。

(※シードル・カルヴァドス=リンゴを使っているお酒)

リンゴを用いた味付けが多く、バターや生クリームの使用量も多いのが特徴。

 

ブルターニュ料理

冷涼な気候なので作物は不作とされています。

ソバ粉のクレープやクイニーアマンが有名です。

ケルト系のブルトン文化が残っており、それが料理にも影響している。

オーヴェルニュ料理

食材はシンプルで、ソーセージやサレール牛を使った料理が伝統的です。

アリゴというチーズ入りのマッシュポテトのような料理があります。

ブルゴーニュ料理

牛肉の赤ワイン煮込みの発祥の地になります。

ロワール料理

白ワインの産地で白ワインを使った魚料理が特徴的です。

サヴォワ料理

乳製品を使用した料理が多いです。

 

このように、地方によってそれぞれの使う材料が異なってくるのが面白いですし、日本も地域によっての食べ方や味付けが変わってくるのも世界となんら変わらないことがわかりました。

結婚式にでる料理はどこの料理か、発見してみるのもおもしろいと思います。