甘くて美味しいドイツの洋菓子でとても人気があり、バウムクーヘンが年輪の形から幸せを何重にも重ねていくという意味があり、

結婚式のお祝い事にぴったりなお品物になります。

日本にバウムクーヘンが伝わったのは、カール・ユーハイムというドイツ人が日本に持ち込んだのがきっかけでした。

幸せの象徴でもあるので引き出物などによく使われますし好まれるドイツの伝統菓子です。

ドイツ語で「木のお菓子」と呼ばれています。

そんな伝統あるバウムクーヘンですが、日本だけではなくドイツでもお祝い事などの贈り物で使われるそうです。

 

日本では手軽に買えて食べれるお菓子ですが、どうやらドイツでは「高級菓子」で日本のように手軽に食べるお菓子ではないそうです。

ほとんどは贈物に用いられ、バウムクーヘンを作るのに高度な技術と手間が必要になるため手軽なお菓子とは正反対みたいです。

日本はバウムクーヘン専門店がカフェを出したり、贈物だけではなく普段の生活でおやつとして好んで食べているので、

ドイツの感覚とはまた違う感覚なのかもしれません。

 

普通のバウムクーヘンの他に「縁起」に特化したデザインのバウムクーヘンがあります。

それは、紅白カラーで縁起を象徴したバウムクーヘンです。

「寿」の焼印が押されているので、祝い事に特化しているようです。

寿とは結婚を意味するのでますます、最適な贈物と言えます。

祝い事に持ちられる紅白ですがそのルーツは源平合戦と言われています。

源氏が白旗、平氏が赤旗をあげたことから対抗する配色として用いられるようになりました。

そう考えると、年末に行われる紅白歌合戦も紅白=対抗でそのルーツに沿っていますよね。

 

紅白のお菓子は他にも存在します。

日本の和菓子にも、紅白まんじゅうというお菓子がありやはりこちらも慶事に用いられるお菓子です。

このように、縁起のいいものは日本で重宝されます。

お菓子ばかりではなく、着物の柄や花にも縁起のいいものは用いられ愛されています。

縁起がいい、すなわちこれからの未来も幸せになるよう願いを込められているからなんです。

信仰が根強い昔は神仏に対してまっすぐな気持ちを持っています。

それが今、伝統として引き継がれて今日までその習わしが行われているのです。

 

話を戻して、バウムクーヘンにもどります。

バウムクーヘンと言えば、私の地元では治一郎が有名なお店です。

日本にはバウムクーヘンを扱っているお店がいくつかあります

お店のホームページに行くと必ず「幸福」「幸せを重ねる」などお祝い事のページがあったり、品物が載せてあります。

バウムクーヘンと祝い事は切ってもきれない関係だということがわかります。

バウムクーヘンは焼印ができるお店があるので、内祝い・寿・祝・お誕生日などを焼印して贈物にできるのはとてもいいですよね。

 

バウムクーヘンは、賞味期限が長いのが特徴です。

賞味期限ってスーパーに行くとやはり賞味期限は気になってしまうのでついつい後ろの日付から取ってしまうことありますよね。

そんなに長く置いて食べるわけではないのについつい日付の長めのものを手に取ってしまいます。

私も買い物でそうしてしまいますし、自然と長いものに目がいくのです。

以前、お菓子店舗のアルバイトをしていた時は、よく「賞味期限が一番長い商品はなんですか?」と聞かれることが一番多かったのを覚えています。

長いお菓子といえばクッキーやおせんべいがほとんどですが、もちろんバウムクーヘンは賞味期限が長い日付がほとんどです。

食べる期間の表示の中で「消費期限」と「賞味期限」があります。

ですが、似ているようで意味は全く変わってきますのでよく注目してください。

消費期限とは・・・その期間までに食べなければいけない

賞味期限とは・・・その期間までに食べないと味が落ちてしまう

言い方は変わってきますが、そんな感じのニュアンスととらえていただければ良いです。

余談ですが、紅茶には基本的に期限はなく表示されている期限をすぎると味が落ちてしまうだけで、長期保存ができるものになります。

賞味期限とは、長期保存ができる加工食品に用いられます。

 

幸せを重ねる、バウムクーヘン。

その名の通り木の年輪のような模様から幸せを重ねることから幸せの象徴で縁起が良い贈物として愛されました。

木の年輪は年を経て大きな年輪になります。

そのように夫婦も長い年月を共に過ごして欲しい、その思いが強くメッセージとしてこめれれているのだと感じます。

今日も多くの方がバウムクーヘンを選択して贈り物に選んでいます。

伝統あるお菓子がこうしてお祝い事の代表として選ばれることはすごいことですよね。

カール・ユーハイムによって日本に運ばれてきたものは、とても身近な親しみのあるお菓子になりました。

「縁起」が良いものは日本と隣り合わせで歩んできたのかもしれないですね。

長年愛され続けてきた、バウムクーヘンはこれからも人々の中で縁起が良い品物として世に広がり続けることでしょう。